歯科衛生士教員が猫の歯磨きについて解説

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大切な家族の一員、猫の歯磨きについて解説してみます!

先日ご縁をいただいた保護猫のモフ子さん。
まさに歯磨きキャットなのであります♡

今回は猫のお口についても解説してみようと思います!

歯科衛生士が猫の口をマルっと解説!

猫の歯の数を知ろう

まず猫の歯の数って知っていますか?
人間より多いでしょうか?
犬より少ないでしょうか?
おさらいをしましょう♪

まずはヒトの歯の数を知ろう

人間の永久歯は親知らずを入れて32本!
大臼歯が12本、小臼歯8本、犬歯が4本、前歯が8本で32本。
親知らずを4本抜けば28本ですね。
矯正で抜歯をすればもっと少なくなります。
乳歯は20本です。
8020と聞いたことがあるかもしれませんね。
これは80歳までに20本の歯を残しましょう!というスローガンです。

犬の歯の数をおさらい

さて犬の歯は何本でしたでしょうか?
永久歯は42本!乳歯が28本です。
生後7ヶ月ごろには生え変わるので赤ちゃんワンコを家族として迎えると抜けた歯を見つけることがあるかもしれません。

猫の歯の数は?

いよいよ本題。
猫の歯の数はイメージできますか?
猫の歯の数は永久歯で30本、乳歯は26本です。

ワンコより少し少なめという感じですが、それでも人間と近い30本の歯があるんですね!
前歯は毛づくろいの役目もするのだとか。
犬と同じく、猫も獲物を仕留めて肉を切り裂く鋭く尖った歯があるのが特徴です。
人のように食べ物をすりつぶす働きをする歯の形はほぼありません。

猫の口の特徴を解説!

人のように唾液に消化酵素のアミラーゼを含まず糖を産生しませんし、お口のPHの働きから猫は虫歯にほとんどなりません。
でも猫もヒトや犬と同じようにお口のトラブルがあります。
注意すべきは歯周病。
歯ぐきからの出血やお口のにおいがひどくなったら歯周病が進行している合図。
ひどくなると歯が揺れたり、食欲がなくなったり。
細菌によって歯ぐきや骨が溶かされて血や膿の混ざった鼻水を出したりするようになります。
よって、飼い主様も大切なペットも症状のないときにしっかり歯みがきをすることが大切なんです。

猫の歯磨きアドバイス

気まぐれにゃんこたちの歯磨きは難易度が高そう!と言う方が多いのですが、実は歯の数からみてもワンコよりは
磨きやすいです。
ただ、にゃんこの性格や磨ける時間をしっかり飼い主様が観察していく必要があります。
犬と同じで、嫌いなものと認識されてしまうと成功までの道のりが長く感じてしまうので最初から完璧を求めず、歯ブラシに慣らすところから始めていきましょう。

猫の歯磨きはいつするの?

歯みがきのタイミングは犬猫さんにおいては、いつでも大丈夫です。
しないより「する」ことを優先してもらうことが大事!
虫歯になりにくい、わんにゃんなのでまずは歯周病の原因菌を回収してくることが大事です。
よって人間のような虫歯になりやすいタイミング=食後などの歯磨きとは少し意味合いが違うかもしれませんね!

猫の歯磨きの先輩!モフ子さんに聞いてみた!

モフ子さんの飼い主さまより、普段の歯磨きの様子を聞いてみました。
今まで飼い主さまはにゃんこ歯みがきの経験はなかったとのこと。
モフ子さんを迎えてから、なんと歯磨きの頻度は週5だそうです!素晴らしいですね。
猫の歯磨き、成功の秘訣を聞いてみると、
「歯みがきの後にご褒美をあげています。毎日ご褒美をあげながら慣らしていくといいと思います。」とのこと。
やはりそこは犬の歯みがきとよく似ていますね。
猫と犬を一緒に飼われている飼い主さんも増えています。
同じように教えていけばいいということですね!

猫の歯磨きのタイミングは?

モフ子さんの歯みがきのタイミングは夜寝る前だそうです。
hamigaki.dogの看板犬アンリくんも寝る前に歯磨きをしています。
その子によって習慣になるタイミングは違います。
散歩の前、散歩の後、お手入れと一緒に、ご飯の前、ご飯の後…
私も歯磨きドッグメンバーに「歯磨きのタイミングは無理なくできるときに!毎日できたら最高です。」と伝えています。

にゃんこの歯磨きにお薦めグッズ


hamigaki.dogでは猫さんにもOrabioブラシをお勧めしています。
お口の大きさなどからオレンジ(短毛)が使いやすいと思います。
モフ子先輩にもオーラバイオブラシオレンジをお勧めしました。
「今まで使っていた子供用の歯ブラシよりも歯磨きに対して抵抗がなくなりました。」とのお声をいただきました。

また歯磨きペーストも適宜使用して嗜好性を高めましょう!最近の歯磨きは使わないより使った方が効果が高いものが増えています。
有名メーカーだから安心、高ければ効果があるわけではありませんが、「全成分」表示されている安心な歯磨きペーストを選びましょう。
私は歯科衛生士教員として全成分が表示されているオーラバイオペーストをお勧めしています。
→株式会社BYRON オーラバイオペーストはこちら

プロは道具を選びます。
難易度の高いペットの歯磨きは動物の気持ちを汲み取って、短時間で手際よく済ませたいものです。
子供用の歯ブラシなどは持ち手も短く、動物のお口には合っていないのでより難しさを感じてしまいます。
また言葉の通じない動物が楽しく歯磨きが進むように歯磨きペーストを導入することはお勧めです。

大切なペットのために、うちの子にぴったりの歯ブラシや歯磨きペーストを選びましょう。
猫の歯磨きもぜひ積極的に挑戦していきましょう♡

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