愛犬の歯磨きを進めていくためには、歯磨き粉もこだわりたいもの。
たくさんの犬用歯磨き粉のなかから、何を基準にどう選んだらいいのか迷いますよね。
愛犬と楽しく歯磨きができるように、うちの子にぴったりな歯磨き粉を見つけるためのポイントを解説します。
この記事はこんな飼い主さんにおすすめ
・愛犬のデンタルケアに興味のある方
・愛犬の歯磨き粉選びに迷っている人
・愛犬の歯磨きを楽しく進めたいと思う飼い主様
目次
歯磨き粉は犬に必要なの？
犬の歯磨きの大切さを知っている人は増えてきています。
しかし、どんなデンタルケアをしたらいいのか、何を使ったらいいのか迷う人も少なくないでしょう。
そもそも犬に歯磨き粉は必要なのでしょうか。
歯磨き粉を使うことで、愛犬が歯磨きは楽しいものだとプラス認識してくれるのならぜひ活用してほしいと思います。
犬に使う歯磨き粉は人間用でいい？
愛犬に使う歯磨き粉は人間用を共用できるのでしょうか。
これはとても危険ですのでやめましょう。
犬は人間のようにうがいをして歯磨き粉の成分や汚れを外に出すことができません。
身体の大きさも違うので成分の含有量の問題もありますし、人間に使えても犬に使えない成分があります。
その成分の一部は犬には危険があることから歯磨き粉を犬と共用することはやめましょう。
愛犬に歯磨き粉を使うメリット
歯磨き粉を使うメリットは実はたくさんあります。
歯ブラシの摩擦を低減
ただ歯ブラシをお口に入れるだけより、滑りがよく、摩擦を低減できます。
お口が乾きやすい子や、わんちゃんがリラックスしていない時には唾液が減ってしまうので歯ブラシをお口に入れることが摩擦になってしまいます。
歯磨き粉を愛犬に使うと、歯磨きをスムーズに導入することができるのですね。
有効成分を期待できる
わんちゃんは人間のようにうがいができないので、
犬用の歯磨き粉に洗浄成分はあまり多く含まれていません。
その代わりお口の免疫力を上げるような成分が入っていたり、
潤いをキープしたり粘膜保護の成分が入っていることが多いです。
歯磨き粉には犬に使えない成分があります。
基本的に犬の歯磨き粉は雑貨に分類されます。
効果や安全性などは二の次になっているということですね。
歯磨き粉に含まれる成分のうち、人間には使えても犬に使えないものがあります。
犬はうがいができないので、研磨剤や鉱物油、化学合成着色料や香料は含まれていないことが理想となります。
歯は歯ぐきを含む粘膜組織に囲まれた環境にあり、そのやわらかい組織からは
皮膚の20倍にも及ぶ成分の吸収力があることが知られています。
身体の小さな犬たちに、できるだけ負担の少なく安全な成分でできた歯磨き粉を選んであげましょう。
歯磨き粉にはフレーバーもたくさん
犬が受け入れやすいように歯磨き粉のフレーバーは工夫されています。
チキンやビーフなど犬が好きな風味もあります。
犬は甘い味を認識しやすいので、マヌカやミルクなどの甘味や乳製品を意識したものもありますね。
ただあまりにおいしそうな風味の歯磨き粉にはデメリットが存在します。
食べ物かと認識した犬が、歯磨き粉を舐めるだけでなく歯ブラシを咬んでしまうのです。
咬んでしまった歯ブラシは曲がったり、傷が付いたりしていて犬の柔らかい粘膜にとって大変危険なもので、
口腔内を傷つけてしまいます。
楽しい歯みがきにするために、犬の嫌がらないフレーバーを選ぶのはいいことです。
しかし、咬むものだと認識させないようにフレイバーを選ぶことも大切なのですね。
歯石が取れる歯磨き粉、効果のほどは？
飲むだけで歯石が取れる〇〇とか、塗るだけで歯石がとれる、など
魅力的な宣伝を多く目にしますが、その効果はいったいどうなのでしょうか。
基本的に人間用にそのような商品が多くないところから
あまり効果がないことがわかります。
歯は歯ブラシの毛の摩擦によって汚れが取れるのであって、
飲むだけで歯石が取れるほど強力なものがあったなら結構怖い商品になると言えます。
実際のところ歯垢の中に浸透し殺菌効果を示す成分はわずか存在します。
よってそれを使用した商品があるのも事実です。
しかしそのようなすぐれた成分を使用している犬用の歯磨き粉はそう多くありません。
しっかりとしたエビデンスや、研究施設や獣医師、歯科医師や歯科衛生士の推奨するものを選びたいですね。
まとめ
歯磨き粉を使うことはメリットがあります。
しかし、人間より小さい犬が多い点や、うがいで吐き出せない成分が含まれています。
犬には使えない歯磨き粉の成分もあるため人間と共用は避けましょう。
必ずしも高価な歯磨き粉を使えば歯石が取れるわけではありません。
継続して使い続けられること、歯磨き粉に頼りすぎず正しいブラッシングとセットで使うことは大切なことです。
愛犬の歯磨きをつづけるためにフレイバーをうまく使い分けましょう。
デリケートな愛犬との歯磨きがたのしく上達するために、歯磨き粉もしっかり選択をしてあげられるといいですね。