犬の歯磨き初心者におすすめの方法

愛犬の歯磨きを始めようと思ったとき、まず犬の口を開けて見てみるのも一苦労。
でも、歯磨きは愛犬の病気の予防、健康寿命にもつながるので、何とかできるようになりたいものですね。
初心者の方向けに犬の歯磨きのコツについて解説します。

この記事はこんな飼い主さんにおすすめ
犬の歯磨きについて詳しく知りたい方
犬の歯磨きを始めてみたい方

犬の歯磨きを始めるときのコツ

3歳で80%の犬が歯周病になっていると言われています。
犬の歯磨きができているのはわずか3割のご家庭だけというデータもあります。
長く犬を飼っていても、また、代々途切れず長く犬と暮らしている方でも、歯磨きに挑戦するのは初めてという人もいるでしょう。
途中であきらめてしまった人や、パピーを飼い始めた人、きれいな歯をいつまでもキープしてあげたいと思う人まで
難しく思える犬の歯磨きですが、コツをつかめばいつでもスタートできますよ。

始めは短時間で

犬は会話ができるわけではないので、いきなり人間のように磨こうと思ってもすぐに頑張ろうと協力してはくれません。
慣らしていくことが大切なので、懸命に磨こうとしてはいけません。
何か月かけてもゆっくり習慣にしていくために、最初は短時間でのケアを心がけます。

おやつも上手に活用

大好きなおやつを上手に活用して、歯磨きを頑張ればいいことがあると理解させます。
長い生涯の間に歯磨きの習慣が身につけばよいと気長に捉えて、おやつも上手に使いましょう。
時々、おやつを与えながらの歯磨きに疑問を持たれる方がいます。
しかし、犬は人間と違って食事のあとの歯磨きが重要ではないのでそこはご心配なく。

愛犬の姿勢をチェック

無理な姿勢で自由を拘束されたら犬は歯磨きどころの騒ぎではありません。
大好きな飼い主さんに羽交い絞めにされたら、それだけで逃げ出したくなるはず。
ワンちゃんがリラックスできる体勢を探してあげるのも、飼い主様だからできること。
自分と愛犬だけの信頼関係だからこそできる体勢や、リラックスできる位置を見つけてあげましょう。

慣れたら時間を延ばす

慣れてきたら少しずつ時間を延ばして、磨ける場所を増やしていきます。
少しできるようになったからと言って、焦ってはいけません。
そこで嫌になってしまったら意味がないのです。
上達までには焦らずに、次のステップへの移行をすこし待ってみることも大切です。

犬の歯磨き初心者におすすめのトレーニング

歯磨きトレーニングを頑張りたいとおっしゃる方は、基本的に大変まじめで一生懸命な方も多いです。
そのため、犬を強く押さえて、磨くことだけに集中している方も少なくありません。
歯磨きをうまく習慣化するための、いくつかのポイントを解説します。

笑顔でやさしくトレーニング

熱心に行動しようとするとワンちゃんの口元だけを見ていて、表情が厳しくなっていることが多いものです。
いつもは優しい飼い主さんが、急に力強く自由を拘束し怖い顔で苦手な口周りをつかんできたらどうでしょう。
これではワンちゃんにとって歯磨きは恐怖の時間になってしまいます。
犬は気配を察知しますので、表情や力加減には特に注意です。

無理やり歯磨きをさせるのではなく、一緒に楽しむものだと思って笑顔で始めてくださいね。

たくさん褒めよう

笑顔のトレーニングとともに忘れてはならないのがほめるということです。
ワントーン高めの声で、ゆっくりした口調でいっぱいほめてあげましょう。
歯磨きをしないといけないと思うと、低めの声で命令口調になっているかも。
ですから、声のトーンにも気を付けます。

「ちょっと、コラ!」とか「もう!こっち向いてってば!」などあまりうれしくない言葉はやめましょう。
また「ごめんね、嫌だったよね。」などの、歯科医院で思わず子供に言ってしまうNGワードもワンちゃんの歯磨きには避けたいもの。

家の中で飼われている犬は、マイナスの気配を察することができます。
ですので、最初から「嫌だったね、ごめんね、」などと歯磨きに対するマイナスイメージのようなことを植え付ける必要はありません。

aya
aya
気持ちいいね。上手だね!できたね。楽しいね。

と普段大好きなお出かけの時に聞こえるような言葉をかけられたら、
歯磨きが楽しいものというイメージを共有しやすくなるでしょう。

歯磨きは生活習慣でもあり、またコミュニケーションのひとつです。
ともかく楽しいね、上手だね!とオーバーなくらいに声掛けをしながら行ってください。
一方的に言うことを聞かせるのではありません。
たくさん褒めてあげましょう。

たくさん褒めてね
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飼い主さんが歯磨きをしているところを見せよう

そんなことわかるの?と思う方もいると思います。
ちょっと裏技のような方法ですが、結構効果があるんです。
コツコツと毎日自分の歯磨きをを見せていると、大変よい刷り込みになりますよ。
大好きな飼い主さんも、歯ブラシを持っているというシーンをたくさん見せましょう。
歯ブラシを用意して歯磨き粉を付ける音で、あ?歯磨きかな?と分かるようになります。
毎日見ていることで、歯ブラシは怖くない道具なんだと覚えてくれれば良いのです。
歯磨きが苦手なワンちゃんも、あれを持っていても逃げなくていいんだ、と少しずつ慣れていきます。

犬の歯磨きまとめ

いくつかのポイントを挙げてみましたが、一つ一つのコツを取り入れるのはそれほど難しくありません。
犬の歯磨きを始めたいと思っている方は、すこし歯磨きが身近に感じられたでしょうか。
歯磨きが出来ないとおっしゃる飼い主様は、できないと決めつけてしまっていることが多いです。

何歳になっても犬は、大好きな飼い主さんの表情を見てしっかり学習します。
大切なことは飼い主様があきらめてしまわず、少しずつ歯磨きに慣らしていくことです。
歯磨きは、愛犬の健康寿命に大きく関係のあるケアの一つでもあります。
毎日の習慣に取り入れることができれば大きなメリットが得られますね。

歯磨きは褒められることなんだと犬が理解してくれるよう、私たち飼い主が根気強く取り組んでいければいいですね。

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