歯ブラシを使った犬の歯の磨き方

ぼくらの歯磨きできますか?
henri
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愛犬の小さなお口に並んでいる歯を、磨くことができますか。

「かわいい愛犬の口の中を見ることも難しい~。」とか
「歯磨きはそう簡単ではない…」と感じている人が多いかもしれません。

犬にとっては口周りはとてもデリケートな場所になります。
大好きな飼い主様であっても、触られることを嫌がるケースは少なくないのです。

犬の歯磨きができている飼い主さんは、3割程度というデータもあります。
犬の歯磨きを習慣にすると良いということは、多くの飼い主様がすでに知っています。

ですが、なかなかむずかしい犬のお口のケアをどうやっていけばいいのでしょうか。

この記事はこんな飼い主さんにおすすめ
犬の歯磨きについて知りたい方
歯ブラシを使って犬の歯を磨いてみたい方
歯ブラシでは犬の歯磨きがうまくできない方

犬の歯磨きを始める前に

犬の歯磨きを始めるときに気を付けたいことがあります。

それはまず焦らないことなんです。
歯ブラシをこうやって握って、どう動かして…の前に飼い主さんのマインドを変える必要があるのです。

言葉のわからない犬に歯磨きの習慣を取り入れるということだけでも、とても大変。
犬にとっても、ハードルの高い経験になります。
そもそも犬は歯磨きなどしたことがないんですから。

なかったで~す。
henri
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犬の歯磨きを始めるときの心がけ

人間と一緒に暮らすようになってお口のケアが必要だと認識されてきました。
歯磨き習慣はしつけ・トレーニングの延長上になります。
お手やトイレも一回でできるワンちゃんが多くないのと同じです。
何回も何回も、根気よく教えてたくさんほめているうちに、いつの間にかできるようになりますよね。

歯磨きも全く同じで、思い立った日からすぐにできるわけではないことをよく理解する必要があります。

私のレッスンでは一つの行動を犬が受け入れるまで、2週間は頑張りましょうと話しています。
うちの犬は歯磨きができる、できないと急に判断してはいけません。
ワンちゃんの生涯に歯みがきという習慣がうまく組み込めるか、というところが実はとても大切なポイントなんです。

aya
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焦ってはいけません。

歯ブラシを使って犬の歯磨きを始めてみる

犬の歯を管理していくとするならば理想とするゴールは歯ブラシが使えて、汚れがよく落ちていること。
しかし、多くのわんちゃんはまだ歯磨きができるという段階まで来ていません。
なので焦らなくても大丈夫。気づいた日から始めましょう。

今シート磨きをしている人や、歯ブラシを持っているけれど断念してしまった人も大丈夫。
ぜひ思い立った日からスタートしましょう。

 

歯ブラシを使った犬の歯磨きの仕方

歯ブラシの取り扱い

歯ブラシは柔らかい毛で、人間より大きめのブラシサイズを選ぶようにしてみましょう。

人間の子供用を使う方法もありますが、毛足が短いものは毛がしならないので硬く感じるものが多いです。
硬いものは刺激を嫌がる犬が多いし、傷をつけることになるので避けましょう。

人間と同じように鉛筆を持つような持ち方が基本です。
もしくは人差し指で方向を示すように歯ブラシを持つ方法もお勧めです。

歯ブラシをおもちゃのように咬むようなときは、きちんとダメだと伝えます。
歯ブラシをすぐ取り上げ、近いタイミングでおやつをあげたりもしません。
咬んでしまった歯ブラシはすぐに傷がついてしまいます。
大きな傷になっている場合は痛みを感じたり、粘膜を怪我させてしまいます。
危険ですから歯ブラシに大きな傷がないか、確認しましょう。

実際に犬の歯磨きをしてみる

今、何もケアをしていない人であれば、まずは口に触れられるように目標を設定します。
今シート磨きなどをしている人は、歯ブラシも使えるようにブラシで歯にタッチするところから教えていきます。
歯ブラシで磨けている人は、より丁寧にこまかく磨ける場所を増やしていけるようにしていく…というように細かくステップアップしていくのがおすすめです。

歯ブラシを使った愛犬の歯磨きのコツ

愛犬歯磨きの準備

歯ブラシが乾いていると口の中に摩擦を感じます。
マズルの長い犬の場合には特に、歯ブラシの持ち手近くまでよく湿らせておくと滑りが良いでしょう。
愛犬の好むフレーバーの付いた歯磨きペーストを準備するのも、動機付けには大変良いと思います。
はじめのうちは好きなおやつを用意しておくといいですね。

歯ブラシの動かし方

口の汚れを奥から手前に掻き出すような気持ちで動かします。
敏感な前歯は最後にして奥から前に磨くようにしていくのがおすすめです。
複雑な形の奥歯には縦磨きが効果的です。
歯ぐきが腫れている子には人間と同じように歯ぐきを軽くマッサージしてあげるとよいでしょう。
歯周病になりやすい部分なので、丁寧に歯ブラシを動かすよう心がけましょう。

前歯は敏感な部分で小さな歯が並んでいます。
力を入れすぎないように気を付けて磨くようにします。
慣れてくると見やすいし、磨きやすい部位ですね。

歯ブラシを使った犬の歯の磨き方・まとめ

犬の歯磨きはすぐにできるものでもありません。
しかしゆっくりと向き合って時間をかけていくと、たくさんのメリットがあります。
お口のトラブル防止だけでなく、飼い主さんとのコミュケーションとなる良い時間に変わっていくんです。

犬が歯ブラシを受け入れてくれるためには、いくつかのコツがあります。
少しずつ慣らしていくこと、いきなり歯ブラシですべてを磨き切ろうとしないこと。
無理強いをしたり、怒りながらするものでもありません。

口の中を触られることは楽しいことだ、痛くないんだと知ってもらうまで、飼い主様が頑張ります。
飼い主様がニコニコ楽しそうに、力まずに取り組んでいくと、ある日すっと受け入れてくれるようになるものです。

正しい歯ブラシを選んで、楽しい歯磨きタイムを。
うちの子の大切なお口を、長く守ってあげられたら良いですね。

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